法学部法学研究科法務専攻修了。大手電子部品メーカーに入社し、法務に従事。その後、「事業を積極的に推進する仕事をしたい」とMPSへ転職。現在は事業部とのタスクフォースに参加するなど、法務として案件の実現に尽力している。
前職は大手電子部品メーカーで法務の仕事をしていました。紛争予防の観点からの契約書面の作成やレビュー、紛争対応といった“守り”の業務が中心でしたが、私としてはもっと前向きな仕事がしたいと思うようになり、転職することに。転職先にMPSを選んだのは、法務と事業部との距離が近く、“攻め”の仕事ができそうだと感じたからです。
実際、MPSに入社してからは新規案件スキームの構築にも関与するようになってきています。例えば、ある事業の具体化に証券化、プロジェクトファイナンスのスキームを使う場合、事業内容によっては金融商品取引法、不動産関連法令などの観点からも検討が必要になります。そこに法務の知見を活かせば、より良い具体化の方法を探れるというわけです。
入社当初は、社内での「法務の知見が案件の具体化に活かせる」という認識も薄かった。そこで、新ビジネスの法規制などについて情報発信を行い、「法務に相談すれば良いことがある」と知ってもらえるように努めてきました。今では相談件数も増え、案件を成立させる上での法務の存在意義を感じてもらえるようになってきたと思います。
一番初めに案件の具体化に参加したときのことは印象に残っています。製造設備の燃料を重油からLNGに置き換えるための設備導入と継続的なLNG供給に関するサービスを組み合わせて提供するというものだったのですが、いろいろな要件が絡んで契約も複雑。私は初期段階から参加して契約書をまとめたのですが、実際に完成した設備を見たときには、机上の仕事だけでは得られない達成感がありました。
こうした仕事ができるのは、部署を越えてコミュニケーションが取りやすい環境があるからこそ。組織の規模も大き過ぎないので誰とでも話しやすい。社長にだって気軽に話せるし、声をかけてくれます。設立して13年の会社ということもあり、新規ビジネスの創出など、何か新しいことをやっていこうという社風もあります。
近年はメガソーラーの案件を積極的に手がけていますが、そこで活用している証券化、プロジェクトファイナンスのスキームなどは他の分野にも適用可能です。法務としての知見はさまざまなスキームの組成において力になれる。そこに対して付加価値を提供しながら、各事業部とチームを組み、新しいビジネスの創出に挑戦していきたいと思います。
※証券化……収益を生み出す資産を小口化して複数の投資家からの投資を受けるための仕組み。
※プロジェクトファイナンス……SPC(特別目的会社)を事業主体とし、事業プロジェクトによって生み出されるキャッシュフローに着目して融資を受けるファイナンスの仕組み。
9:15
在宅で業務開始。1日の予定、to do、メールを確認。
その日のスケジュールを組み立てる。
10:00
案件の進捗や契約書の内容について営業と打ち合せ。
営業からの問い合わせにメールで回答。
12:00
夫婦ともに在宅勤務のときは妻と一緒に家で昼食。
13:00
契約書のレビューや作成。
リモート会議で、進行中の案件について情報共有。
15:00
案件について外部の弁護士と協議。
社内に発信する法務情報のドラフト作成。
17:30
仕事を終了し、20年続けているバレーボールの練習へ。
帰宅後は食事などをして24時には就寝。