工学部工学研究科社会基盤工学専攻修了。学生時代は公共政策について研究。政策的な観点からインフラ構築に携わりたいと、世界中でさまざまなインフラを手がけるMPSへ入社。日本と海外をつなぐ、新規ビジネスの開発に取り組んでいる。
入社後3年間は主に化学メーカーを顧客とし、プラントで使われる機器を海外から輸入・販売する仕事に携わっていました。顧客が海外に工場を建てる際のEPC案件も担当していましたね。その後、日本メーカーの機器を海外のエンジニアリング会社に販売する部門に異動し、輸出に関する知識も学びました。
16年から3年間は三井物産プロジェクト本部に出向し、イランの化学・石油メーカー向けのEPC案件を担当していました。ECAなどとやりとりしながらファイナンス調整も行いました。後半は中東での三井物産のIPP設立にも携わっていましたね。出向を経験したことでグループ内にいる各分野の専門家たちとのつながりができ、その後の仕事にも大いに役立っています。
出向から戻った現在は、海外メーカーのOIL&GAS関連機器を日本のエンジニアリング会社に販売したり、台湾での発電事業案件の開発に取り組んだりしています。他にも、国内メーカーの技術ライセンスを海外のエンジニアリング会社に供与する業務も手がけています。同じ部署では日本企業の海外進出支援をしていたりもしますね。
要するに、OIL&GAS、化学プラント、電力、再生エネルギー、機器、技術など分野・形態を問わず、日本と海外を結んでできることなら何でもやるのが、当部署。自分で考えてビジネスを構築できるのが面白いところです。アイデアが形になるまでには時間がかかるし、数年かけたことが水泡に帰すことだってある。それでも、いろいろなところに相談しながら新ビジネスを一から手がけられるので、やりがいは大きいです。
将来的にはMPS自体の海外拠点を立ち上げたいと考えています。単に海外でのプロジェクトを実行するだけでなく、そこにビジネスを創出し拠点を置けるようなところまで発展させていきたい。単発のプロジェクトで終わらせるのではなく、水平展開していけるようなスキームを考え、それがMPSの事業の柱となって新しい部署が設置されるようになれば良いなと。そのような仕事ができるよう、これからもいろいろなことを吸収していきたいですね。
MPSはインフラという枠組みの中でも、OIL&GAS、電力、化学、鉄道、情報…etc.手広く扱える会社です。三井物産グループのネットワークを活用しながらさまざまなことを実現できるのが、MPSの一番の魅力ではないでしょうか。
※EPC……Engineering・Procurement・Constructionの略。プラントを作る際の、設計・調達・建設という過程を一括してマネジメントするサービス。
※JBIC……株式会社国際協力銀行。日本で唯一の国際金融に特化した政策金融機関であり、外国政府、日本企業が関与する海外インフラプロジェクトなどに融資を行っている。
※IPP……Independent Power Producer(独立系発電事業者)の略。発電設備を持ち、一般電力事業者に対して電気の卸売を行う企業を指す。
9:45
出社。時差の関係で夜間に届いたメールを確認。
現地の進捗報告を受け、必要な対応などについて返信。
10:30
打合資料の作成、交渉方針について上長と擦り合わせ。
12:00
会社の近くで海外プロジェクト開発部の同僚と昼食。
13:00
外出。エンジニアリング会社を訪問し、
さまざまな情報の収集を行う。
16:00
会社に戻り、エンジニアリング会社から聞いた情報を
レポートにまとめてメーカーに報告。
17:00
ドイツのエンジニアリング会社とWEB会議を行い、
ライセンス供与の入札などについて確認。
19:00
同僚と飲みに行き、帰宅後は海外ドラマ鑑賞。
つい観すぎてしまい、2:00に就寝。